Blackstar/HT-DUAL DS-2

真空管搭載エフェクターで有名なBlackstarのHTシリーズのディストーションペダル、HT-DUAL DS-2をご紹介します。
”Blackstar Amplification”というメーカーから発売されています。元Marshallの技術者達が2007年に設立したブランドです。まだ6年程しか経っていないんですね。
このHTシリーズですが、22Vの専用アダプターで電源供給し、内部で300Vまで上げて、高電圧で真空管を駆動させています。そのため、真空管による歪みを感じることができるんだと思います。
このペダルは2ch3モード(1chにクリーン/クランチ、2chにリード)です。ツマミが、左からGain、Bass、Middle、Treble、ISF、levelとなっていて、両端のGainとlevelのツマミは、2軸ポットになっています。BOSS MT-2のEQを想像すると分かり易いと思います。下段のツマミが1chに、上段のツマミが2chに効きます。残りのツマミは、1ch、2ch共通です。
クリーンとクランチの切り替えはGain横の黒いスイッチで行います。クリーンとクランチの音量差とスイッチが小さいので演奏中に切り替えは難しいと思います。
ここで、気になった方がいると思います。『ISF』というツマミ。『ISF』というのは、Blackstar Amplificationが開発した、トーンコントロールのことです。0よりなほど、USAサウンドの中高音域強調のカリッとしたサウンド、10よりにすると低中音域強調のズンとしたUKサウンドになります。よくUSA=mesa boogie、UK=Marshallと言われていますが、僕個人としては、FenderとMarshallのように感じました。

サウンドチェック

サウンドチェックに行きたいも思います。アンプはJC-120を使いました。ギターはSadowsky R1 classicです。JC特有のクセが抑えれたと思います。ではいってみましょう!

1ch

1chのクリーンは非常に良いです◎。真空管特有の程よいコンプレッション感と抜けの良さを体感できます。ちょっとした裏技ですが、BOSS DS-1をHT-DUALの前段に置くと、hughes&kettnerのTriamp mkⅡのクランチっぽいサウンドが得られます。

そして、小さな黒いスイッチを押してクランチモードにすると、抜けのいいディストーションサウンドになります。正直、クランチとして使えるのは、Gain10時くらいまでではないかなと思います。Gainをあげていくとやや太いリードサウンドになります。歌モノ系で弾く時にオススメです。

2ch

言わずと知れたハイゲインディストーションです。太さといい、音圧といい、アンプにも引けを取らないでしょう。真空管特有の張りとツヤがゲインを上げても残ってくれます。なかなか音が潰れません。暴れてくれるので、メタルやラウドに向いているのではないでしょうか。ドロップチューニングした時のブリッジミュートで、ステージを振動させることができます。音作りに関しては、元々ドンシャリ気味なのでBassを下げて、ソロ時にオーバードライブなどで太さを足してあげるように僕はしています。

デメリット

気にする人は気にするレベルの、幾つかの問題点があります。まとめてみますね。

  1. ノイズがある。
  2. アダプタが22Vなのでパワーサプライを使えない。
  3. 重い。
  4. 横幅はおよそBOSSエフェクター二つ分の大きさで少し大きい。

エフェクターボードをキャリーに乗せて運ぶ方は問題なさそうです。一度使うと離れられないペダルと思いました。